現代人は、不規則な生活、職場や学校、家庭などの人間関係、情報過多、不景気による過酷な労働および雇用、賃金や地震などの天変地異による将来の不安など、たくさんのストレスの中で生きています。

 

これらストレスの原因となるものを全て無くしてしまうか、ストレスの無い世界へ移住出来れば良いのですが、現実には難しいです。

現代人は、この逃げられないストレスを無視し、感じないフリをして生きていこうとしている人が多い気がします。

 

しかし、頭ではそう思っていても、身体は正直です。

 

ストレスからのダメージから守ろうと身体中を硬く固めています。

身体を硬く固めると、まず、全身の血流が悪くなり、筋肉ならコリや痛み、内臓にまで影響を及ぼします。

 

なので、本当はダメージを受けなくするには、身体を固めてはいけないのです。

 

空手やボクシングの経験がある方は分かると思いますが、身体を固めれば固めるほど動けなくなり、相手から受けるダメージが大きくなります。

 

私が習った武術の先代の師匠は、「油を塗った玉のようになりなさい」と言っていたそうです。

他の教えでは、「海底で漂うわかめのように」というのもあります。

自分の身体を固形物と捉えるか、液状物と捉えるかでも身体は変わっていきます。

 

ダメージを受けない身体をつくるには、自分の中心の感覚(正中線や丹田など)が必要です。

それには、まず「仙骨」 が正しい位置にあり、なおかつ固定ではなく自由に浮いていることが重要です。