■まず整体とは

一般の方からすると病院以外の治療院、整骨院、カイロプラクティック、リラクゼーションなどは全て整体だと思っている方も多いかもしれません。

整体とは読んで字のごとく「体(身体)を整える」ことです。

身体のどこを整えるの?といえば大まかには、いわゆる整体は骨格、筋肉、の歪みの矯正や血流の改善を目的とすることが多いですし、カイロプラクティックだったら、神経の伝達を良くする目的で椎間板や椎間関節や四肢の関節などへアプローチ、オステオパシーだと全身の膜や血液、脳脊髄液などの循環調整、鍼灸だと全身の氣の流れの調整や筋肉(トリガーポイントを含む)などになるでしょうか。

理論だけ聞くと別々の療法は相反することもあり、これに他の代替医療(アーユルヴェーダ、アロマセラピー、ホメオパシーなど)も入れると、どの療法が良いのか分からなくなります。

整体をはじめとする代替医療が何を目的とするかといえば、その人が現在持っている自然治癒力を最大限発揮させることにつきると思います。

その人が現在持っている自然治癒力が高ければ、病気には罹りずらいし、難病(ガンなど)でも治ってしまってもおかしくありません。

逆に、その人が現在持っている自然治癒力が低ければ風邪程度でも死活問題になるでしょう。

よく、「整体で個々の病状を治しているわけではない。身体を整えると身体が病気を治すんだ。」といわれる所以です。

結論は、その人が現在持っている自然治癒力を最大限発揮させることができる整体が、その人にとって良い整体となります。

また、すべての刺激の価値は最終的に脳で判断されているので、肉体的、精神的な症状でも、潜在意識の中で現在の病気の状態が都合がよい人の情報記憶をクリーニング出来るかがポイントです。


■整体師および整体技法との相性

口コミなどで評判の良い整体師のところへいっても、その整体師と使っている技法との相性が合わないと効果がないことが多いです。

整体師に会った時、患者さんの側で生理的に合わないと感じたら、どんなに優れた技術を持った整体師の技でも身体はほとんど変わりません。

こればかりは一度は施術を受けないと分からないことですが、柔らかい刺激でないと身体が反応しない人もいれば、強い刺激でないと反応しない人、また、速い、遅い刺激、ある程度の時間を掛けないと反応しない人がいます。

技法や人柄より理論がしっかりしていないと駄目な人や、院の雰囲気が気になる人、施術者の経歴が気になる人もいます。

ただ、リスクを避けるには、始めは身体を壊さないために優しく緩やかな技法を使う整体院に行ったほうが良いでしょう。

施術の効果については、効果がいつ出るのかは患者さんによってまったく違いますし、初回から症状がなくなる人もいれば、5~10回以上通わないと効果が出ない人もいます。

10回以上通って症状の改善がみられないときは、違う整体院に変えることも良いでしょう。

実は経験のある整体師側は、自分と自分の得意とする整体と患者さんの相性は一回目の施術の時に分かるので、治る確信があればある程度通ってもらうことをお勧めしますが、良い整体師ほど無理に通わせることはあまりしません。また、相性の良さそうな別の整体院を紹介することもあります。

〈2012年1月4日 追記〉

加茂整形外科医院(生理学的に見て、椎間板ヘルニアが痛み・しびれとは無関係だと主張されるお医者さん。サイトは大変勉強になります)に通われた患者さんの話を聞いたところ、「治療を受け、初めの数回はあまり変化がなく、ある程度の改善をするのに半年から1年掛っている」例もあるそうなので、信用できる治療法及び担当者ならば、あきらめずに通い続けることも必要かもしれません。